「断念」の系譜 近代日本文学への一視角[本/雑誌] / 太田哲男/著

   

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<内容>石原吉郎から借りた「断念」ということばは、石原の精神世界にだけ関わるものではなく、漱石、荷風の文学をも深く規定するものであることは明らかであろう。

/「断念」は、通常は消極的な意味のことばである。

しかし「断念」したがゆえにみえてくる世界というものがあるはずで、その意味でこのことばは、本書に並べた論文・エッセイの基調をなしていると考える。

(「まえがき」より)<収録曲>1(漱石作品にみる「家族」と「姦通」「運命の女」—『三四郎』と『草枕』『腕くらべ』の世界—荷風と東京付・『断腸亭日乗』と「紀元節」有島武男とキリスト教災害史のなかの宮澤賢治—その詩と『グルコーブドリの伝記』叙事詩としての『夜明け前』)2(大江健三郎初期作品における「自然」大西巨人『神聖喜劇』をめぐって—東堂太郎の記憶力と反戦の論理宮崎駿アニメと環境問題桐野夏生『OUT』における「生と死」)3(『若き高杉一郎』のその後付・『文藝』編輯主任・高杉一郎石原吉郎覚え書き)<商品詳細>商品番号:NEOBK-1669968メディア:本/雑誌発売日:2014/05JAN:9784877144463「断念」の系譜 近代日本文学への一視角[本/雑誌] / 太田哲男/著2014/05発売

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