育て方のポイント 根は浅く広く張りますので、表面が腐植質に富み、肥沃な土を好みます。
日当たりの良い事が大切です。
苗木の選び方 店頭にて花の咲いている鉢植えを求めてください。
藤に限りませんが、花の咲いている 時に買うのが間違いが無いと思います。
さらに花が終わりかけているか、終わっている 物は値引きの期待大!花木はこの手で買おう! 植付け場所と時期 日当たりが良く、やや湿潤な所を好みます。
また、軽い土よりも粘質で重い土のほうが 花つきが良いようです。
つるが1年でもかなり伸びますので、将来の仕立て方を良く考えてから植付けましょう。
(トレリス仕立て・棚仕立て・変わったところでアンドン仕立て等々・・・) 時期としては2月下旬〜3月中旬または11月〜12月頃が適当です。
植え付け方 他の木のように根を切り詰めたりせず、切るとしても一部の根はできるだけ長く残して 植え付ける事が大事です。
施肥 窒素過多になると花付きが悪くなります。
油かすと骨粉を等量混ぜたものを 2月と8月の下旬に木の根元に2〜3握りぐらい撒いてください。
病害虫 この木はこれと言って特にありませんが、つるの所々にコブのような物ができる 病気があります。
まずは苗を買う時に良く見ておくのが大事ですが、 もし発見したら早めに切り取ってしまいましょう。
花芽の時期と咲き方 花芽は今年の充実している短枝の葉腋に一つずつできます、 翌年この芽が萌芽して花になります。
剪定のしかた つるがとても伸びますが、そのまま放っておくか先端から20センチぐらい 切るぐらいにしたほうが良いでしょう。
目安として5節ぐらい残して切ると良いと思います。
時期としては12月〜3月です。
あまり強い切り戻しは翌年以降に影響があるかもしれませんので どうしても仕立て直したい時は園芸店などに相談したほうが間違いがないと思います。
ありがちな事の一つに、買って帰った鉢植えを地植えにしたら花が咲かない、 またはほとんど咲かない、ということが起こります。
この現象は藤に限りません。
植物は地植えにされると根をグングン伸ばすことができ、枝もとてもよく伸びます そのため花もたくさん咲きそうですが、こういうときには生殖機能が抑えられて 花がつきにくくなってしまうのです。
花を咲かせるということは子孫を残すためですから 狭い鉢に植えられた木の方が『やべっ!もう根が伸ばせないよ。
俺ももう長くないかな? それなら花咲かせて子孫をのこすか・・・』と考えるのかどうだか、花がよく咲くと いうことになるのです。
しかし鉢植えも根が伸びすぎて根詰まりになると花が付きにくくなります。
では地植えにしたらしばらく花は見れないのか? いえ、ある技で花を咲かせましょう!2つの方法を紹介しますが、どちらも 方法を間違えると枯らせてしまう可能性がありますので自信の無い方は 園芸店などで相談してみてください。
環状剥皮 芽の出始め〜5月頃までに前々年の枝またはさらに前年の枝の一部を 3〜5ミリの幅で表面の皮をカッター等で剥ぎ取ります。
これは果樹等にも使われる方法です。
根切り 芽の出始めの頃に根の周囲を2分の1〜3分の1ぐらい部分的に切り詰めます。
根の長さなんて分からないというときには目安として 幹の太さの5〜7倍ぐらいの距離の所にスコップ等をブスッと差してください。
藤の魅力 紫の花が勢いよく咲き乱れ まるで滝をみているかのように美しく荘厳な雰囲気をもつ藤の花。
藤棚に仕立てられている姿が印象的ですが、 盆栽として親しまれることも多いです。
コンパクトに仕立て上げると、枝垂れるように花が咲き 藤棚での姿とは別の美しさを楽しむことができます。
また、藤はとても丈夫で、 寿命も長く、房状に咲く姿も豪華でめでたい樹とされています。
ご自宅で楽しむことはもちろん、 お祝いのお花や記念樹などの贈答用として贈ってみてはいかがでしょうか。